コロナの影響?貨物列車を狙った窃盗事件相次ぐ…
皆さまは、アメリカで起こっている窃盗事件をご存じですか?
カリフォルニア州ロサンゼルスのダウンタウン・リンカンパーク付近の線路上で
ボルトカッターなどを持った窃盗団に貨物列車の荷物が荒らされています。
Amazonなどから輸送依頼を受けた大量の商品がコンテナ内から盗まれ線路には
中身が抜き取られた、大小様々な段ボールの空き箱が散乱している状態です。
ロサンゼルスでは、去年から貨物列車に積んである荷物を奪う事件が頻発しています。
列車が動いていようがお構いなしに列車に飛び乗り、ボルトカッターでコンテナの鍵を
こじ開け、目に付いた物を何でも物色し、金目の物を盗んで逃走するそうです。
実際に米貨物鉄道大手ユニオン・パシフィック鉄道では、ロサンゼルス郡での
盗難被害が2020年12月以降160%増加、昨年10月が前年同期比356%増だったそうです。
過去の被害件数は分かりかねますが、増加率を見るだけでも
かなり被害件数が増加している事が分かると思います。
窃盗団は、興味のない積み荷や段ボールの空き箱などは線路脇へ…
犯人たちは、線路脇に散乱している荷物を片付けている方の前でも容赦なく物色し、
テレビ局が取材している時も目の前で平然と盗んだものを持ち去っていく
深刻な社会問題となっています…
散乱した段ボール箱の影響で貨物列車の脱線事故も発生しています。
強奪された物資の詳細は不明ですが、昨年の推定被害総額は日本円で
なんと約5億7000万円と推定されています。
コロナの影響は、人の身体だけではなく、経済にも大きな影響を与えている事は
間違いなく、先の見えない収束の光が早く訪れてくれる事を願うばかりです。